頭と内臓をとって乾燥させた身欠がきにしんとサンショウの葉を重ねて調味料に2 ~ 3週間漬けた保存食。現在も、各家庭で毎年山椒が芽吹く春から夏にかけて漬け込まれ、その味と風味から日本酒の肴としても人気。また、会津本郷町ではにしんを漬けるための「にしん鉢」が、伝統の技術「会津本郷焼」で作られており、古くは会津の嫁入り道具の一つとされていたとれている。特有の香りと酸味が絶妙。伝統料理とされながらそのおいしさには定評がある。
【歴史・由来】
身欠きにしんは会津藩が北辺警備に赴いてから会津に入り始めたとされる。山に囲まれた会津地方では、北海道から届とどく身欠がきにしんが貴重なタンパク源だった。にしんの山椒漬けはこれらを長く保存するためにうまれた伝統料理である。
【おすすめの食べ方】
お酒のおつまみ、ご飯のおかず。レモンなど柑橘系をそえることや、軽くあぶって食すこともある。
【作り方】
・身欠きにしんを米のとぎ汁で戻し、頭と尾と背びれ、うろこをとりのぞきよく洗う。
・にしんと山椒の葉を交互に重ね調味料(醤油、酢、酒、砂糖)とともに漬け込む。
【提供店】
会津地域の和食料理店やお土産品屋など。