円筒形お弁当箱に、山菜たっぷりの蒸しご飯として知られる会津 わっぱ飯は、スギやヒノキなどの薄板を曲げて作られた円筒形の箱“曲げわっぱ”を使用した伝統的な郷土料理です。会津地方では昔から、山仕事の際に“曲げわっぱ”を弁当箱として使用する風習があり、それがわっぱ飯のルーツとなったといわれています。
わっぱ飯(輪箱飯)は、“曲げわっぱ”にだしで炊いたご飯を盛り、その上に甘辛く煮付けたぜんまいなどの山菜と、しいたけ、れんこん、サケの切り身などをのせて“曲げわっぱ”ごと蒸しあげることで完成します。ご飯と具をかき混ぜて食べれば、口のなかで素朴ながらもしっかりとした味わいが広がり、美味しさが楽しめます。
福島県は会津地方の郷土料理である「わっぱめし」。この料理は、ヒノキを曲げた器に会津米とさまざまな食材を入れて蒸し上げた伝統的な郷土料理です。「わっぱめし」の名前は、容器である「曲げわっぱ」から来ています。わっぱ飯は、ご当地ならではの山菜や川魚などの食材を使い、地域の特色を生かした味わいが魅力です。このため、作られるお店や家庭の個性がそのまま出るのもわっぱめしの面白さです。
わっぱ飯は、その調理法と多様な具材の組み合わせが特徴です。まず、だしで炊いたご飯を“曲げわっぱ”に盛ります。その上に、甘辛く煮付けたぜんまい、しいたけ、れんこん、サケの切り身などをのせて“曲げわっぱ”ごと蒸しあげます。この蒸し工程により、具材の風味がご飯に染み込み、独特の風味が生まれます。
食べる際には、ご飯と具をかき混ぜて食べるのが一般的です。この方法で食べると、口の中で異なる食材の味が混ざり合い、素朴ながらも深い味わいが広がります。食材の組み合わせ次第で、様々な味を楽しむことができるのもわっぱ飯の魅力です。
わっぱ飯は、その地域ごとの特色を反映した料理です。会津地方では、山菜や川魚などの地元の食材が使われることが多く、それぞれの地域や家庭の味が楽しめます。わっぱの中に入れる具材やおかずはご当地ならではの山菜や川魚など様々。好みのものを入れられる、という点では「なんでもあり」な側面もあります。
このため、わっぱ飯は作る人や場所によって異なる味わいを持ち、その多様性が魅力です。家庭ごとに異なるレシピがあり、それぞれの家庭の個性が反映されたわっぱ飯が作られます。会津地方の郷土料理として、多くの人々に愛され続けています。