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会津西山温泉

(あいづ にしやま おんせん)

秘湯情緒漂う「神の湯」で心と体を癒す

会津西山温泉は、奥会津、福島県河沼郡柳津町に位置する温泉地です。この地域は、旧国陸奥国、明治以降は岩代国と呼ばれていました。

奥会津の秘湯

奥会津は福島県会津地方の西南部に位置し、新潟県と接しています。柳津町、三島町、金山町、昭和村、只見町、南会津町、桧枝岐村の7町村を指し、秘湯が多いことで知られています。その中でも西山温泉は、多田三川の支流・滝谷川沿いに湧く閑静な山村の趣を持つ秘湯です。開湯は奈良時代初期まで遡るとされ、「神の隠れ湯」として温泉信仰を今なお色濃く残しています。

温泉街の魅力

福島県道32号柳津昭和線から滝谷川へ向かって下った先には、5軒の旅館と日帰り温泉施設が存在します。8本の源泉から豊富に湯が湧き出し、旅館ごとに異なる源泉を持つのが特徴です。特に昔ながらの湯治宿の趣を残す「老沢温泉旅館」は、つげ義春のイラストに描かれ、『つげ義春の温泉』の表紙を飾った混浴浴場を持つ純木造旅館です。温度が異なる3つの浴槽を持ち、その奥には浴室内に温泉神社が鎮座しています。

「旅館 中の湯」は本館と別館から成り、開湯1200年以上の歴史を持ちます。別館には開放感がある檜の内湯と露天風呂があり、貸切り利用も可能です。泉質は老沢温泉旅館と共に、含硫黄‐ナトリウム‐塩化物泉で美肌の湯とされています。この宿にはつげ義春も宿泊していました。

日帰り入浴施設である柳津町営の「せいざん荘」は、温泉街から若干離れた場所にあります。地熱が高い地域であり、温泉街からせいざん荘方面に走った道の先には、柳津西山地熱発電所も存在します。

歴史と効能

西山温泉は古くから湯治場として栄え、8つの源泉に順番に入浴すると万病に効くと言われ、「神の湯」とも呼ばれていました。柳津町の中心地に柳津温泉が開かれた際には、当地から源泉を送っていましたが、現在では柳津温泉が独自源泉を有しているため、送湯は行われていません。

泉質と効能

泉質: 含硫黄‐ナトリウム‐塩化物泉

呼吸器系に対する効能が強いため、「たん切りの湯」と呼ばれています。日本一の地熱発電所のある西山温泉は、只見川の支流である滝谷川沿いに開けた温泉郷で、川のせせらぎと鳥のさえずりの響く自然の中にあります。8つの源泉があり、それぞれの湯を一巡りすると万病もいっぺんに治る「神の湯」として知られています。昔も今も湯治の利用客が多いのも特徴のひとつです。

Information

名称
会津西山温泉
(あいづ にしやま おんせん)

会津・喜多方

福島県