天鏡閣は、明治41年に皇族の有栖川家の別邸として建てられた建物で、ルネサンス様式と和の折衷を巧みに取り入れた建築様式が特徴です。建物の名前は、李白の句「明湖落天鏡」に由来しています。建物は一部が3階建てで、白い板壁やバルコニーがその特徴です。
天鏡閣は、昭和天皇と香淳皇太后が大正13年に新婚旅行で一夏を過ごした館としても知られています。この歴史的な背景もあり、現在は国の重要文化財に指定されています。建物の内部には、当時流行していたビリヤード室や大理石のマントルピース、シャンデリアなど、豪華な調度品が揃っています。
天鏡閣は1980年(昭和55年)に国の重要文化財に指定され、その後2年間の修復工事が行われました。この修復工事を経て、一般公開が始まりました。現在では、本館の各室の一部を除き、年中無休で公開されています。館内には、有栖川宮威仁親王にゆかりのある品々が展示されており、これらは高松宮家から寄贈されたものです。
館内のティールーム(賓客食堂)では、紅茶と季節のスイーツを楽しむことができます。このティールームでは、優雅なひとときを過ごすことができ、天鏡閣の雰囲気を存分に味わうことができます。
天鏡閣では、明治時代のドレスを再現し、そのドレスを試着することができます。この体験では、館内で自由に撮影ができ、まるで当時の貴族のような気分を味わうことができます。ドレスを身にまとい、歴史的な建物の中で撮影することは、特別な思い出になるでしょう。
天鏡閣は、その歴史的背景と豪華な建築様式、そして多くの皇族との関わりから、特別な場所として親しまれています。一般公開されている現在、多くの人々がその魅力を体験することができます。紅茶とスイーツを楽しみながら、明治時代のドレスを試着し、歴史に触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
5月~10月 8:30~17:00
11月~4月 9:00~16:30
年中無休
一般 370円
高校生 210円
小中学生 100円
猪苗代駅からバスで15分 バス降車後徒歩約10分