福島県 » 会津・喜多方

中ノ沢温泉

(なかのさわ おんせん)

酸性度が非常に高く、まるでレモン汁のような味

福島県耶麻郡猪苗代町にある中ノ沢温泉は、安達太良山西麓、磐梯山との間にある静かな温泉街です。

東には安達太良山、西には磐梯山、北は吾妻山系の山々に囲まれた山の宿として、古くから湯治場として親しまれてきました。

泉質

中ノ沢温泉の泉質は酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉で、源泉温度は68.3℃、湧出量は毎分14,200リットル(単一の湧出口からの湧出量としては日本一)。酸性度はpH2.1~1.8と非常に高く、まるでレモン汁のような味がするため、飲泉時は少量にとどめる必要があります。

胃腸病、リウマチ性疾患、慢性皮膚疾患、運動機能障害、慢性胃腸病、病後回復期(リハビリ)、婦人病、関節痛、水虫、痔、糖尿病、高血圧などに効果があるとされ、強い殺菌力があるため切り傷などの外傷にも効能があると言われています。

歴史

中ノ沢温泉の歴史は古く、文禄年間(西暦1600年頃)に平近平氏によって安達太良山麓より発見されて以来、農閑期の湯治湯として利用されてきました。

1885年(明治18年)には遠藤勝吉氏を中心とした地元民により、源泉から中ノ沢まで約7㎞引湯され、1886年(明治19年)には旅館が3軒開業しました。

その後、酸性の強い高温の薬湯として珍重され、現在も多くの人々に親しまれています。

温泉街の様子

中ノ沢温泉の温泉街は、火山性の強酸性の湯が特徴です。金属やプラスチックは長持ちしないため、風呂場は木や石が主体となっています。

また、露天風呂を売りにした旅館・ホテルが多く、自然豊かな環境の中で温泉を楽しむことができます。

共同浴場や日帰り入浴施設はありませんが、旅館・ホテルの外来入浴を利用することができます。

Information

名称
中ノ沢温泉
(なかのさわ おんせん)

会津・喜多方

福島県