いわき回廊美術館は、福島県いわき市平中神谷地曾作7にある現代美術館です。略称はSMoCA(スモカ)で、正式名称は「スネーク・ミュージアム・オブ・コンテンポラリーアート(Snake Museum of Contemporary Art)」です。2013年4月28日に開館し、約99mの回廊に様々な現代アート作品が展示されています。
いわき回廊美術館は、2012年に高松宮殿下記念世界文化賞の美術部門を受賞した中国人アーティスト蔡国強(サイ・コッキョウ)氏のスタジオと「いわき万本桜プロジェクト」事務局が共同で計画したもので、2013年に開館しました。いわき市にゆかりのある世界的な現代美術家、蔡国強氏の協力のもと、平成25年4月にオープンしました。
いわき回廊美術館の別名である「スネーク・ミュージアム・オブ・コンテンポラリーアート(Snake Museum of Contemporary Art)」の通り、ヘビのように曲がりくねった回廊が特徴です。回廊は山のふもとから山頂まで100m以上続き、その中には多くの現代アート作品が展示されています。訪れる人々は、美しい桜や菜の花を楽しみながら、アートの世界を堪能することができます。
美術館の高台にはシンボルともなっているツリーブランコがあります。回廊を登った先にあり、自然の中でゆったりとした時間を過ごしながら、花見を楽しむことができます。このツリーブランコは、インスタ映えスポットとしても人気があり、多くの来館者に愛されています。
いわき万本桜プロジェクトは、東日本大震災と原発事故の教訓を後世に伝えるために始まりました。未来の子供たちにふるさとの美しい風景を残したいという思いから、一つ一つの桜の木を植樹しています。現在、美術館周辺には約4,500本の桜が植えられており、最終目標は中国で「永遠」を表す数字「99」にちなんで、99,000本の桜を植えることです。
いわき回廊美術館は、現代アートの不思議な空間を提供するだけでなく、美しい自然環境の中でアートと自然を同時に楽しむことができる場所です。山のふもとから山頂まで続く回廊には、多くのアート作品が展示されており、訪れる人々は四季折々の風景とともにアートを楽しむことができます。また、ツリーブランコや桜の花見スポットなど、インスタ映えする場所も多く、家族や友人と一緒に訪れるのに最適な場所です。
いわき回廊美術館は、蔡国強氏といわき万本桜プロジェクトの共同努力の成果として、地域の文化と自然を融合させた独自の魅力を持つ美術館です。今後も、多くの人々に愛され続ける美術館であり続けることでしょう。