マコガレイのマコ(真子)とは卵巣のことで、市場では子持ちカレイとして流通しています。北海道から九州に至るさまざまな海域で通年水揚げされている魚ですが、福島県沖で水揚げされるものは「常磐もの」と呼ばれ、味、鮮度ともに高い評価を受けています。
福島県沖は、黒潮と親潮が交じり合う豊かな漁場です。この恵まれた環境で育まれたマコガレイは、身が厚く、脂肪分も豊富。上品な甘みと旨味が凝縮された、まさに海の幸の王様です。
旬を迎える夏場のマコガレイは、特に脂の乗りが良く、まさに絶品。市場では1キロあたり1万円を超える高値で取引されることも珍しくありません。
マコガレイは、煮付けが定番の調理法ですが、新鮮なものなら刺身で味わうのもおすすめです。コリコリとした食感と、とろけるような甘みは、まさに贅沢なひとときを演出してくれるでしょう。