四季折々の自然を感じる公園
四季の里の大きな魅力の一つは、その名の通り春夏秋冬それぞれに異なる表情を見せる自然です。春にはチューリップやバラが咲き誇り、夏には鮮やかな緑と清涼な水辺が訪れる人を癒します。秋には紅葉が園内を鮮やかに染め上げ、冬には静寂に包まれた雪景色が広がります。このように、一年を通じて訪れるたびに新しい魅力と出会えるのが、四季の里の特長です。
花の丘とフランス庭園
園内西側にある「花の丘」には、円形花壇を中心に整備されたフランス式庭園が広がります。幾何学的な配置の花壇には、季節ごとにさまざまな花が植えられ、訪れる人々の目を楽しませます。さらに、バラ園やハーブ園では香り豊かな植物が育てられ、散策しながら自然の恵みを五感で感じることができます。
中世ヨーロッパを思わせる雰囲気
四季の里の建物や庭園は、16世紀の西欧をイメージして設計されています。レンガ造りの重厚な建物と広がる芝生広場は、まるで中世ヨーロッパの田園地帯に足を踏み入れたかのような雰囲気を醸し出します。特に、英国式庭園様式を取り入れたバラ園では、200品種・400株ものバラが植えられており、花の美しさと香りに包まれる特別な時間を過ごすことができます。
体験と味覚を楽しむ
工芸体験の魅力
四季の里では、ガラスの絵付けやこけしの絵付けなど、ものづくり体験が人気を集めています。小さなお子様から大人まで楽しめる内容で、旅の記念やお土産にも最適です。自分だけのオリジナル作品を作ることで、思い出深い時間を過ごすことができます。
水車小屋とアイスクリーム
園内のシンボルともいえる直径6mの水車小屋は、訪れる人々の人気スポットです。この水車小屋では、福島産の桃やラ・フランスを使用したアイスクリームが販売されており、観光の合間にひと休みするのにぴったりです。地元の果物を活かしたアイスクリームは、ここでしか味わえない格別な味わいがあります。
子どもたちに人気のじゃぶちゃぷ池
夏の暑い時期には、入口近くにある「じゃぶちゃぷ池」が家族連れで賑わいます。この池は扇形の水遊び場で、水深も浅く小さなお子様でも安心して遊ぶことができます。地下水を利用しているため水温は常にひんやりと心地よく、暑さを忘れて楽しめる憩いの場となっています。
四季の里の歴史と背景
開園の経緯
四季の里は、農業分野の新しい展開を目的として福島市が整備を進め、平成7年(1995年)7月24日にオープンしました。以来、年間約30万人もの来園者が訪れる人気スポットとなっています。
立地と周辺環境
四季の里が位置する荒井地区は、磐梯朝日国立公園の一角にあり、吾妻小富士や一切経山などの雄大な山々を望むことができます。近隣には保健保安林に指定されている水林自然林や、あづま総合運動公園、福島市民家園などもあり、観光と自然散策を合わせて楽しむことができます。
園内施設と楽しみ方
工芸館とお土産
入園ゲートを入ると正面に見えるのが工芸館です。館内には無料休憩所があり、観光の合間にひと息つくことができます。販売コーナーでは、ガラス小物や土湯こけし、アクセサリーなどが並び、地元の魅力が詰まった商品が揃っています。また、四季の里農産加工館で製造されたジャムやジュースといった商品や、地元作家のハンドメイド作品も購入できます。
屋外施設
子どもたちに人気のバッテリーカーやザイルクライミングが整備され、自然の中で体を動かしながら楽しめます。花や芝生に囲まれた広場は、ピクニックにも最適です。
飲食施設
園内には、パン工房や農園レストラン、そば処、アイスクリームショップなど、バラエティ豊かな飲食施設が揃っています。地元産の食材を使った料理やデザートは、旅の思い出をさらに彩ります。
名称の由来と理念
「四季の里」という名称には、自然景観の豊かさと、四季を通じて農産物や伝統工芸を楽しめる場でありたいという願いが込められています。その名の通り、訪れる人々にとって一年を通じて新しい発見と喜びを与える空間として親しまれています。
まとめ
四季の里は、自然・文化・食・体験が一体となった総合的な観光スポットです。ヨーロッパの雰囲気漂う園内で花々や自然に癒され、工芸体験で心豊かな時間を過ごし、地元の味覚を堪能することができます。家族や友人、大切な人との思い出作りにふさわしい場所として、訪れる人々に四季折々の魅力を提供し続けています。