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ままどおる

福島みやげの定番お菓子といえばコレ

福島県郡山市を訪れる観光客にとって、定番のお土産といえば「ままどおる」です。郡山の菓子メーカー「三万石」が手掛けるこのお菓子は、発売から半世紀以上経った今でも変わらぬ人気を誇り、福島を代表するスイーツとして広く知られています。その上品な味わいと可愛らしい響きを持つ名前は、多くの人々に愛され続けています。

「ままどおる」という名前の由来

「ままどおる」という名前は、スペイン語で「お乳を飲む人々」を意味しています。母性や温かさを連想させる響きを持ち、バターやミルクの豊かな風味を活かしたこのお菓子にぴったりの名称です。1967年(昭和42年)の発売以来、黄色いパッケージが印象的なままどおるは、福島県内外の人々から親しまれ、現在では三万石の代名詞とも称される存在となっています。

ままどおるの特徴と美味しさ

ミルク餡の優しい甘さ

ままどおるの最大の特徴は、バターをふんだんに使ったミルク風味の餡です。しっとりとした生地に包まれ、焼き上げられた餡は、口に入れた瞬間にやさしい甘さと豊かなコクが広がります。まさに子どもから大人まで楽しめる味わいで、飽きが来ないのも人気の理由です。

シンプルながら上品な焼き菓子

ままどおるは、一見するとシンプルな焼き菓子ですが、その味わいは実に奥深いものです。バターとミルクの香りが調和し、ほっとするような幸福感を与えてくれます。まさに「家庭の温もりを感じられる福島の味」といえるでしょう。

購入できる場所と人気の理由

ままどおるは基本的に福島県内限定販売で、高速道路のサービスエリアや鉄道駅の売店でよく見かけることができます。郡山市や福島市を中心にした直営店やお土産売り場で購入できるため、観光客はもちろん、地元の人々も贈答品として利用しています。

また、仙台駅構内の「S-PAL仙台」や、東京都内の福島県アンテナショップ、さらには百貨店の催事場でも取り扱われることがあります。福島県外でも「ままどおるファン」は多く、都内のアンテナショップでは常に人気商品ランキングの上位に位置しています。

関連商品と季節限定の楽しみ

チョコままどおる

ままどおるには姉妹品として「チョコままどおる」があります。こちらは、10月から5月までの期間限定販売で、ミルク餡にチョコレートを加えた濃厚な味わいが楽しめます。冬の季節になると、多くのファンが心待ちにして購入する人気商品です。

他のお菓子とのセット販売

三万石では、ままどおるのほかにも「エキソンパイ」などの銘菓を製造しており、詰め合わせセットとして販売されることもあります。観光のお土産として、複数の商品を楽しめるセットは特に喜ばれています。

三万石という菓子メーカーについて

創業の歴史

三万石は1946年、池田惣助・トシイ夫妻によって福島県郡山市で創業しました。当初は「不二屋」として営業を始め、1951年に発売した「銘菓三万石」が評判を呼び、会社の飛躍のきっかけとなりました。その後、1960年には「エキソンパイ」、1967年には「ままどおる」を発売し、全国に名を知られる存在となっていきます。

沿革と発展

このように、創業から70年以上の歴史を歩んできた三万石は、常に時代に合った商品開発を続けながら、福島を代表する菓子メーカーとしての地位を築いてきました。

主力製品の紹介

エキソンパイ

ままどおると並ぶ三万石の人気商品が「エキソンパイ」です。1960年に発売されたこのお菓子は、くるみ入りの餡をパイ生地で包んだ欧風まんじゅうで、「エキソン」とはフランス語で「盾」を意味します。独特の食感と香ばしさから長年のファンも多く、ままどおると双璧をなす存在です。

銘菓三万石

会社名の由来ともなった「銘菓三万石」は、1951年に発売され、三万石ブランドを広めるきっかけとなりました。現在では知名度こそままどおるに及びませんが、今なお根強い人気を誇っています。

ままどおると福島観光の魅力

福島を訪れる際には、その土地ならではの食文化に触れることも旅の醍醐味のひとつです。ままどおるは、ただのお菓子ではなく、福島県の歴史や文化、そして人々の温かさを象徴する存在といえるでしょう。観光の際にはぜひ一度味わい、大切な人へのお土産として手に取ってみてください。

甘く優しい味わいのままどおるを頬張れば、福島の豊かな自然や人々の心遣いを思い出し、旅の記憶をより一層深めてくれることでしょう。

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ままどおる
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