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郡山ブラック

(こおりやま)

漆黒のスープが特徴!進化し続けるご当地ラーメン

福島県郡山市で提供されるご当地ラーメン「郡山ブラック」は、濃口醤油やたまり醤油を使用した漆黒のスープが目を引く醤油ラーメンです。見た目からは想像できないまろやかな味わいが特徴で、福島三大ラーメンの一つにも数えられています。

郡山ブラックとは

郡山ブラックは、福島県郡山市で提供されているご当地ラーメンです。その特徴は、濃口醤油やたまり醤油を使用した漆黒のスープにあります。見た目のインパクトに反して、まろやかな味わいが特徴の醤油ラーメンです。大正6年頃に市内の食堂で提供され始めた中華そばが郡山ブラックの起源とされ、現在では「ますや本店」が最も古い歴史を持つ提供店として知られています。

郡山ブラックの製法

郡山ブラックの製法は大きく2種類に分かれます。伝統的な「郡山クラシックブラック」は、「醤油だれ」と「がらスープ」を一つの寸胴や鍋で合わせます。一方で、現代的な解釈で独自にブレンドされた「醤油だれ」と「スープ」をラーメンどんぶりで合わせる「郡山ネオブラック」も存在します。これにより、伝統を守りつつも進化を続ける郡山ブラックが誕生しました。

福島三大ラーメンの一つ

郡山ブラックは、福島三大ラーメンの一つにも数えられています。近年では、郡山ブラック特集が全国放送されたり、カップ麺の商品化が行われたりと、全国的にも注目を集めています。伝統の漆黒のスープを守りながらも進化し続ける郡山ブラックは、郡山の郷土料理として、世代を超えて受け継がれています。

漆黒のスープは味わいまろやか

郡山ブラックは、同じ福島県内の喜多方ラーメンや白河ラーメンと同様に醤油ベースのラーメンです。しかし、喜多方ラーメンや白河ラーメンのスープが澄んだ薄い色合いであるのに対し、郡山ブラックのスープは濃い醤油の色をしており、黒いのが大きな特徴です。見た目のインパクトに反して、まろやかな味わいが特徴です。郡山市のパンフレットには、「しょうや」「麺屋 信成」「トクちゃんらーめん 本店」「ますや本店 台新店」「墨屋」の5店が紹介されています。

お土産用郡山ブラック

お土産用としては、「ますや本店」のラーメンがあらい屋製麺所より商品化され、市内のスーパーマーケットなどで販売されています。また、通信販売も行われており、遠方の方でも郡山ブラックを楽しむことができます。

郡山ブラックの歴史

郡山ブラックの歴史は明治時代にまでさかのぼります。郡山駅前で創業した「ますや食堂」の醤油ラーメンが元祖とされ、その味をベースに市内のラーメン店へと広がっていきました。郡山市は、人口当たりのラーメン店舗数が全国トップクラスの激戦区であり、郡山ブラックは長く愛されてきました。黒い独特のスープがテレビなどで紹介され、「郡山ブラック」としての認知度が高まりました。

ますや食堂の継承と発展

元祖とされる「ますや食堂」は閉店しましたが、その後、親族によって名前が受け継がれ、「ますや分店」や「ますや本店」が開店しました。以前は雑誌や個人のブログなどで紹介されるだけでしたが、知名度が上がったことにより、2010年頃からは市の公式なパンフレットでも紹介されるようになりました。

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名称
郡山ブラック
(こおりやま)

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