郡山市ふれあい科学館は、福島県郡山市に位置する宇宙をテーマとした都市型の科学館です。愛称は「スペースパーク」。直径23メートルを誇るプラネタリウムを中心に、多彩な展示や体験型アトラクションが設けられ、子どもから大人まで幅広い世代が楽しみながら学べる施設として親しまれています。
この科学館は郡山駅西口に隣接する「ビッグアイ」の20階から24階にあり、地上104.25メートルという世界一高い場所にあるプラネタリウムとしてギネス世界記録に認定されています。まさに郡山市のランドマーク的存在であり、宇宙や科学への興味を育む拠点として、多くの来館者を迎えています。
2001年10月に開館した本館は、宇宙の魅力を広く伝えることを目的に誕生しました。開館から2021年6月までは、漫画家の松本零士氏が名誉館長を務め、彼がデザインしたキャラクターが科学館のシンボルとして活躍しています。特に『銀河鉄道999』をはじめとする松本作品の世界観とリンクする展示は、多くのファンの心を掴みました。
館内は大きく4つのゾーンに分かれています。20階の研修ゾーン、21階の展示ゾーン、22階の展望ロビー、23・24階の宇宙劇場があり、各フロアごとに異なる楽しみ方が用意されています。
宇宙劇場は、直径23メートルの傾斜型ドームに最新鋭の投影機「五藤光学Super-HELIOS」を設置したプラネタリウムです。座席数は238席あり、臨場感あふれる映像と迫力の音響で、まるで本当に宇宙空間にいるかのような体験を提供しています。
ギネス世界記録に認定された世界で最も高い場所にあるプラネタリウムとしても有名で、満天の星々を地上から104.25メートルの高さで眺める体験は、ここでしか味わえない特別な魅力です。
21階の展示ゾーンでは、子どもから大人までが参加できる体験型展示が多数用意されています。特に人気が高いのは、宇宙飛行士が行う訓練を模擬体験できる「トリプルスピン」や、月面の重力を体感できる「ムーンジャンプ」です。これらは単なる展示ではなく、実際に体を使って学べるため、訪れる人に強い印象を与えます。
さらに、宇宙探査車の操作体験や、科学の不思議を身近に感じられる「びっくり実験ラボ」では、サイエンスショーや実験教室も開催され、子どもたちの知的好奇心を刺激します。また、希少な隕石の展示もあり、宇宙の神秘を直に感じ取れるのも魅力のひとつです。
22階にある展望ロビーは、地上96メートルから郡山市街を一望できる人気のスポットです。四季折々の景観を楽しめるだけでなく、日本最大級のNゲージ鉄道模型ジオラマも設置されており、鉄道ファンや家族連れにも大変人気があります。
このジオラマは約40平方メートルの広さを誇り、明治時代から現代にかけての郡山駅周辺の移り変わりを精巧に再現しています。また、トレインシミュレーターも設置されており、鉄道運転士気分を味わうこともできます。
20階には研修ゾーンがあり、パソコン教室や工作教室などが開催されています。ここでは、科学をもっと身近に、楽しく学ぶことを目的に、体験型のプログラムが多く実施されています。特に親子で参加できるワークショップは人気が高く、科学館ならではの学習環境を提供しています。
郡山市ふれあい科学館は、郡山駅から徒歩1分という絶好の立地にあります。新幹線や在来線を利用して訪れる観光客にとっても非常にアクセスしやすい場所に位置しているため、日帰り観光や出張の合間にも気軽に立ち寄れるスポットです。
所在地は以下の通りです。
福島県郡山市駅前2丁目11番1号 ビッグアイ20階 - 24階
郡山市ふれあい科学館スペースパークは、宇宙と科学をテーマにした日本有数の都市型科学館です。ギネス認定のプラネタリウムをはじめ、宇宙飛行士気分を味わえる体験装置、壮大な鉄道ジオラマ、そして郡山市街を一望できる展望ロビーなど、見どころは尽きません。子どもから大人まで、誰もが楽しみながら学べるこの施設は、郡山観光の目玉スポットのひとつといえるでしょう。
科学の不思議や宇宙の魅力に触れることで、訪れる人々の心に夢や希望を与えてくれる場所。ぜひ郡山市を訪れた際には、立ち寄ってその魅力を体感してみてください。