温泉の泉質と特徴
新甲子温泉の魅力のひとつは、自家源泉100%かけ流しの湯にあります。泉質はアルカリ性単純温泉をはじめ、炭酸カルシウム石膏泉や硫酸塩泉など多様で、源泉温度は44~46℃と適温です。なめらかな湯ざわりは「美肌の湯」とも呼ばれ、入浴後は肌がつるつる、もちもちとした感触を実感できると評判です。疲労回復や血行促進など、日頃の疲れを癒す効果も期待できます。
美肌の湯としての評判
女性を中心に人気を集めているのが、美肌効果です。アルカリ泉特有のやわらかな湯は角質を落としやすく、肌をしっとりと整えてくれます。観光やレジャーの後にゆったりと浸かれば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。
温泉街と周辺施設
新甲子温泉の温泉街は、阿武隈川源流に近い標高800メートルの地に広がり、国道289号沿いに約8軒の宿泊施設が点在しています。周囲には豊かな自然を満喫できる遊歩道が整備されており、川沿いの新甲子遊歩道や西の郷遊歩道では、渓谷美や四季折々の景色を楽しみながら散策が可能です。
レジャーとスポーツ施設
温泉街の周辺には、ゴルフ場やアーチェリー場、クロスカントリーコース、400mトラックの陸上競技場など、多彩なスポーツ施設が整っています。さらに、国立那須甲子青少年自然の家や大学・企業の研修施設もあり、合宿やセミナーなどでも広く利用されています。子どもから大人まで楽しめる「キョロロン村」も近くにあり、家族連れの観光にも最適です。
歴史と由来
新甲子温泉は比較的新しい温泉地ですが、その歴史は隣接する甲子温泉と深く結びついています。甲子温泉は1384年、州安和尚によって発見されたと伝えられ、干支が「甲子(きのえ・ね)」の年であったことからその名が付きました。江戸時代には白河藩主・松平定信公がこよなく愛し、別荘「勝花亭」を構えたことでも知られています。新甲子温泉はその源泉を引き湯し、1961年に誕生しました。
伝説と自然の名所
新甲子から甲子へ向かう道筋には、「剣桂」と呼ばれる大木があります。これは昔、鬼神を封じ込めたという伝説を持つ桂の巨木で、訪れる人々の関心を集めています。こうした歴史や伝説もまた、この地の魅力の一部といえるでしょう。
四季折々の自然の魅力
新甲子温泉の周辺は、一年を通して豊かな自然の美しさを楽しめるのが大きな特徴です。春は新緑が芽吹き、夏は清流の涼しさを満喫でき、秋には山一面が紅葉で染まり、冬には白銀の世界が広がります。特に紅葉の季節は観光客に人気で、散策と温泉入浴を組み合わせることで、心ゆくまで自然を堪能できます。
アクセス
首都圏からのアクセスも良好で、車なら東北自動車道・白河ICから約30分、公共交通なら福島交通バスで白河駅から約45分で到着します。都会から2時間ほどで訪れることができるため、週末の旅行や日帰り温泉としても気軽に楽しめます。
まとめ
新甲子温泉は、美肌効果のある湯と四季折々の自然が魅力の温泉地です。豊かなブナ林に囲まれた静かな環境で癒しのひとときを過ごしつつ、レジャーやスポーツ、散策など多彩な楽しみ方ができるのも大きな魅力です。歴史ある甲子温泉とともに訪れることで、この地域ならではの文化や伝説にも触れることができます。都会から近いながらも深い自然に抱かれる新甲子温泉は、心と体を癒す理想的な旅先といえるでしょう。