母畑温泉は、福島県石川郡石川町母畑（旧国陸奥国・明治以降の旧国磐城国）に位置する温泉地です。ラジウム含有量は東北一を誇り、古くから湯治に利用され「打ち身なら母畑へ」と言われることもあります。
母畑温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉とラジウム含有泉が主です。ラジウム含有量は東北地方随一とも言われ、古くから様々な症状に効果があるとされてきました。特に、神経痛、リウマチ、打ち身などに効果があるとされています。
温泉街は母畑湖から流れ出る北須川流域に点在し、上の湯と下の湯に分かれています。旅館数は6軒です。
開湯伝説によれば、平安時代に奥州を訪れた八幡太郎義家（源義家）が戦いで負った馬の傷を当地の谷川の水で洗ったところ、傷が数日で治ったと伝えられています。これが母畑温泉の始まりです。
母畑温泉元湯神社は、この伝説により源義家が母衣と旗を奉献させて作られたとされています。
また、2016年（平成28年）には第42回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で当温泉の旅館（八幡屋）が県内初の総合一位に選出されました。
約800年前、八幡太郎義家が発見したと伝えられる歴史ある温泉郷です。母畑湖の近くに位置し、大型旅館から昔ながらの湯治場まで、個性豊かな4つの旅館があります。
心と体をしんから癒す、昔ながらの湯治の湯です。湯治とは「温泉が持つ効果効能を利用し、病気を治療すること」を意味します。木造3階建ての老舗宿の本館では、長期滞在の利用客も多いため、自炊の設備が完備されています。アットホームな雰囲気は居心地が良く、病後の回復時期や療養にもおすすめです。もちろん、おいしい食事が付く宿泊プランも好評です。
おすすめは、プチ湯治。「ちょっとストレスがたまっているかも。肌も荒れ気味だし...」「仕事が忙しくて休みがなかったから3日位のんびりしたいな」。そんな時は思い切って2泊して、プチ湯治を楽しんでみませんか？
母畑温泉の中で唯一、戦前に薬湯としてアメリカに輸出していた名湯です。神経痛やリウマチ、打撲の薬湯として使われていました。現在の温泉もラジウム含有量が多く、東北地方随一です。飲用として飲めば、糖尿病、通風、神経痛などに改善が見られ、胃腸病などにも良いと評判です。宿泊や日帰り温泉を楽しんだ後、源泉を無料で持ち帰りできるので、"飲泉"として飲むことができます。
おすすめは、東北でも有数の日本庭園です。その美しさは圧巻で、毎年楽しみに訪れる方も多いそうです。約1500坪の広さの日本庭園に四季折々に咲く美しい花を愛でながら入浴すれば、心身ともにリラックスできます。特に、ツツジやサツキなどが咲き競う春の庭園美は格別で、その美しさは言葉では言い表せません。
自然素材にこだわって建築された癒しの湯「高蔵内源泉」。床の無垢材をはじめ、自然素材にこだわった建物は居心地が良く、太陽の暖かさや風の爽やかさが館内に満ち溢れます。敏感な方や小さなお子さんと一緒のご家族も安心してくつろげます。評判の高い温泉は源泉かけ流しで、好きな時に自由に湯浴みを堪能できます。
おすすめは、野菜ソムリエの女将さんが自家有機栽培農園の採れたての野菜を使って作り上げる美味しくてヘルシーな料理です。身体に良い食べ合わせの提案もしてくれます。また、プチ湯治気分を満喫したい方はもちろん、糖尿病やリウマチなどで闘病中の方が安心して療養できる湯治プランもあり、無農薬野菜を中心とした身体に優しい料理と温泉を楽しみながら心身が癒されていきます。
歴史の古い母畑温泉の中で、最も大きな規模を誇る老舗旅館です。8層吹き抜けの豪華なロビーも旅気分を盛り上げてくれます。温泉は、野趣あふれる庭園露天風呂や陽光差し込む内風呂をゆっくり満喫できます。2013年に高温の新源泉の採掘に成功し、さらに湯量が豊富になりました。内風呂には、ミストサウナと遠赤外線効果のある麦飯石サウナを併設し、約40℃のミストが全身を心地よく包んでくれます。また、アロママッサージやエステなど、女性に嬉しい癒しメニューも揃っているので、女子旅にもぴったりです。
おすすめは、温泉だけでなく、豪華な食材をふんだんに使った目でも舌でも楽しめる会席料理です。彩り豊かな料理と温泉をたっぷり満喫できる日帰りプランもリピーター続出中です。常連さんに人気の理由の一つは、気さくであたたかいスタッフのサービスです。心からのおもてなしが、くつろぎの時間をより深いものにしてくれます。