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南会津 観光ガイド

南会津には、塔のへつり、大内宿、木賊(とくさ)温泉、湯ノ花温泉、小豆温泉 、前沢曲家集落などの観光スポットがあります。また、ねぎそばなどのご当地グルメもおすすめです。

南会津エリアではひめさゆり群生地の有名な高清水自然公園や、さまざまな高原植物の見られる宮床湿原、川衣集落付近の水芭蕉群生地といった花々の咲き誇るスポットが豊富です。

古町の大いちょう、小塩の桜のような樹齢と威厳のある樹木も見所の一つで、時期には特に圧巻の花や紅葉を見せます。渓谷や滝、岩など自然が作り出した名勝地も点在し、屏風岩や立岩、日詰滝や鯰滝、舘岩川などいずれも日常と時の流れを忘れさせてくれる圧巻のスポットです。

江戸の時代に築かれた大内宿(おおうちじゅく)は現在、重要伝統的建造物群保存地区に定められ、今では非常に貴重な茅葺屋根の家々が並んでいます。当時は農業と宿場の双方を営む宿場でしたが、後に観光へ力を入れるようになり、手間や負担の大きい古い建物や街並みの維持に努めています。

人々の生活空間である街並み自体が観光エリアとなっていますが、ほかにも高倉神社や正法寺のような寺院もあります。自家用車でのアクセスはもちろんのこと、鉄道からも便が良く一年を通して観光客が絶えません。

見所の多い南会津エリアはそれぞれ異なった表情を持ちながらも、心を豊かに潤すという共通の温もりがある観光スポットです。東京、仙台のおよそ中間地点という立地にも恵まれていますので、行楽シーズンを中心に訪れてみてはいかがでしょうか。

南会津のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

大内宿

ここは江戸時代…かと感じる町並み

南会津の山中に、寄棟造りの建物が田園の中の旧街道と直角に整然と並び、江戸時代の景観がそのまま残る、会津若松と日光・今市を結ぶ南山通り(会津西街道)の宿駅のひとつとして栄えた「半農半宿」の宿場町。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。 大内宿本陣跡には、下郷町町並み展示館があり、民宿や土産物屋、蕎麦屋などが多数立ち並ぶ。 特に蕎麦に関しては、高遠そばの名で知られており、箸の代わりにネギを用いて蕎麦を食べる風習がある。  大内宿雪まつりでは、江戸時代の宿場の家並みという地域の個性を生かし、時代風俗仮装大会など、多彩な催しをおこなう。 夜になると、各家の前には雪灯籠の中にろうそくの灯りがとも...»

塔のへつり

何万年もの間にまるで塔のように削られた高さ31メートルの奇岩が連なる。塔の形をした断崖まで吊り橋が架けられ、断崖内部の一部を見学することができる。 へつりとは地元の言葉で断崖のことで、塔の形が立ち並ぶ断崖という意味から「塔のへつり」と名づけられた。その特異な形から国の天然記念物に指定されている。 紅葉の名所になっていて、10月中旬には白い岩肌にはえる紅葉が大川の流れをも染め、深々とえぐられた岩のアーチを巡って紅葉狩りが楽しめる。 塔のへつりの概要 塔のへつり(とうのへつり)は、福島県南会津郡下郷町に位置する自然の奇観で、数百万年にわたる川の浸食によって形成された独特の地形です。この景勝...»

奥会津博物館

江戸時代の山村生活を体感できる博物館

奥会津博物館は、福島県南会津町にある博物館です。奥会津地方で数百年もの間使用されてきた5,058点もの国の重要有形民俗文化財に指定された「奥会津の山村生産用具」をはじめ、山村生産用具、約24,000点が収蔵され、当時の暮らしをリアルに知ることができます。敷地内には馬宿・染屋・猪股家・山王茶屋が移築復元され、散策しながら見学することが可能です。 藍染体験 敷地内に移築された古民家のひとつには、藍染体験ができる施設があります。ここはかつて染屋だった古民家で、土間には藍を醗酵させる大きなカメが埋められています。春から秋にかけて藍染を体験することができ、昔ながらの方法で藍染を楽しむことができます。...»

栃もち(福島県)

山里に伝わる、素朴な味わいの郷土料理

栃もちは、福島県を中心に東北地方の山間部で食べられてきた伝統的な郷土料理です。栗と似た形状の栃の実を時間をかけてあく抜きし、もち米と一緒に蒸してからついたお餅です。 栃もちの作り方 栃もちの美味しさは、手間隙かけたあく抜きにあります。栃の実は栗に似ていますが、そのままではあくが強すぎて食べられません。時間をかけてあくを抜き、もち米と一緒に蒸してからついて、栃もちを作ります。 栃もちの特徴 栃もちは、米だけのもちと比べて茶色がかっており、独特の苦味があります。かつて、米がほとんどとれなかった山村では重要な食糧とされていましたが、現在では土産物として売られています。 栃もちの食べ方 栃...»

南郷とまと

糖度が高く、身が引き締まった、みずみずしい夏秋トマト

南会津郡の特産品。糖度が高く、身が引き締まったしっかりとした食感で、みずみずしい。夏秋トマトの代表として7月下旬~10月下旬まで生産されており、南会津特有の気候と高い標高、昼夜の気温差が最高の味と品質を生み出している。昭和37年旧南郷村で初めて栽培が始まり、発祥の地「南郷村」にちなんで「南郷トマト」と呼ばれている。トマトは置いておくと追熟するので、青いうちに収穫され南郷村宮床にある共同選果場に集められ、選別され出荷される。 旬     7月 8月 9月 10月 ...»

駒止湿原

春から秋にかけて様々な花々が咲き誇る高層湿原

駒止湿原は、福島県大沼郡昭和村に位置し、その一部は南会津郡南会津町にも広がる標高1,100メートルの高層湿原です。この湿原は国の天然記念物に指定されており、「ふくしま緑の百景」にも選ばれています。訪れる人々は四季折々の美しい自然景観を楽しむことができます。 四季折々の魅力 春: 春には、残雪とともにブナ林の新緑が広がり、ミズバショウやショウジョウバカマ、リュウキンカなどが湿原を彩ります。ウグイスやカッコウのさえずりが、春の訪れを感じさせてくれます。 夏: 初夏には、ワタスゲが湿原全体を白い絨毯のように覆い、その中でヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲ、レンゲツツジなどの色鮮やかな花々が咲き...»

田代山湿原

天空に広がる花の楽園

田代山湿原は、福島県南会津郡南会津町の南端、栃木県日光市境近くに位置する田代山(標高1971m)の頂上付近にある高層湿原です。尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されています。天空に広がる花の楽園として多くの登山客を魅了しています。 概要 田代山のなだらかな頂上部に広がる約25ha、標高約1,900mの高層湿原で、やや下った位置には小規模な小田代湿原もあります。一般には双方を併せて「田代山湿原」と称することが多いです。2007年(平成19年)8月30日、国立公園地域に指定され、尾瀬と合わせて尾瀬国立公園となりました。 特徴 田代山湿原は遷移が進んでおり、泥炭の堆積のため、池塘は弘法沼ひとつ...»

しんごろう

じゅうねん味噌を塗って炭火で焼いた郷土料理

しんごろうは、福島県南会津郡南会津町と下郷町に伝わる郷土料理のひとつです。うるち米を半つきにして団子状にし、竹串に刺して炭火で焼き上げたものに、甘めの味噌とすりつぶしたエゴマを混ぜ合わせた「じゅうねん味噌」を塗って仕上げます。 じゅうねん味噌とは 福島県では多くのエゴマが栽培されており、地域内では「じゅうねん」と呼ばれています。「じゅうねん」は、「十年長生きできる」という言い伝えから名付けられました。このエゴマをすりつぶし、味噌、酒、砂糖、みりんなどを加えて作ったのが「じゅうねんみそ」です。しんごろうは、このじゅうねんみそをつぶしたご飯に塗って焼き上げたものです。 しんごろうの由来 「...»

ブリティッシュヒルズ

まるで英国にタイムスリップしたような体験

ブリティッシュヒルズは、日本の福島県岩瀬郡天栄村に位置する、12世紀から18世紀の英国文化を忠実に再現したテーマパークです。語学研修施設としても利用されており、英語を学びながら、まるで英国にタイムスリップしたような体験をすることができます。 約24万m2の広大な敷地内では、イギリスの街並みが再現されており、看板や道路標識も含め、訪れる人々にイギリスの雰囲気を体感させます。マナーハウス、ゲストハウス、パブなど、様々な英国の建物があり、これらの建物は、単なる外観だけでなく、内装や家具、調度品に至るまで、当時の英国の生活様式に合わせていて、まるで歴史の教科書の中に飛び込んだような感覚を味わえます。...»

道の駅 羽鳥湖高原

多彩なアクティビティが楽しめる高原リゾートの観光拠点

道の駅 羽鳥湖高原は、福島県岩瀬郡天栄村にある福島県道37号白河羽鳥線の道の駅です。愛称は「羽鳥湖ふれあい広場」です。この道の駅は、天栄村の地元特産品が豊富に取り揃えられており、羽鳥湖高原の観光拠点として多くの観光資源と宿泊施設を提供しています。 道の駅の施設と特産品 道の駅羽鳥湖高原は羽鳥湖高原の入り口に位置しており、ラーメン、そば、うどん、カレーライスや定食などの軽食を提供しています。羽鳥湖近辺の農産物やお土産、地酒なども豊富に取り揃えています。特にソフトクリームの種類が豊富で、天栄村の特産品であるヤーコンを使用したソフトクリームも楽しめます。 羽鳥湖について 羽鳥湖は、標高600...»

羽鳥ダム・羽鳥湖

人々の暮らしを支える水源と高原リゾート

福島県岩瀬郡天栄村に位置する羽鳥ダムは、阿賀野川水系鶴沼川をせき止め、阿武隈川水系に水を供給することで、周辺地域の農業を支える重要な役割を担っています。周囲16km、最大水深31.2mのアースダムとしては日本屈指の規模を誇り、そのダム湖である羽鳥湖は、豊かな自然とレジャー施設が充実した人気の観光スポットとなっています。その美しい風景から「ダム湖百選」にも選ばれています。 羽鳥ダム 福島県岩瀬郡天栄村大字羽鳥に位置する羽鳥ダムは、一級河川・阿賀野川水系鶴沼川に建設されたダムです。農林水産省東北農政局が管理するこのダムは、阿武隈川流域の白河地域におけるかんがいを目的としています。 堤高37....»

岩瀬湯本温泉

古くから湯治場として親しまれる茅葺き屋根の旅館

岩瀬湯本温泉は、福島県岩瀬郡天栄村にある歴史ある温泉地です。この温泉は、9世紀の初め頃、嵯峨天皇の病気を治すために発見されたと伝えられており、その発見には最澄や空海との関わりもあったと言われています。湯治場として利用されてきた岩瀬湯本温泉には、ひっそりと立ち並ぶ茅葺き屋根の温泉宿があり、昔ながらの風情と素朴な懐かしさを今に伝えています。 泉質と効能 岩瀬湯本温泉の泉質は含土類石膏食塩泉で、特に婦人病や消化器病などに効能があるとされています。塩化物泉であるため、切り傷ややけどにも効果があり、身体を温める効果が高いとされています。温泉の温度は40度強で、じっくりと肩まで浸かることで身体の芯から...»

二岐温泉

標高800メートルの山中にあり、江戸時代には隠し湯とされた秘湯

二岐温泉は、福島県岩瀬郡天栄村に位置する温泉地で、その歴史は1200年以上にわたります。天栄村の中心部から車で約30分ほど山間に入ったところにあり、新緑のブナ林に覆われた急峻な山間部に位置し、秘湯として知られています。田園地帯を抜け、羽鳥湖高原からさらに山間部に入ると、小さな温泉郷が姿を現します。この温泉地は、つげ義春の漫画『二岐渓谷』の舞台としても有名です。自然と一体化した至福の岩風呂を楽しむことができる温泉地です。 自然と景観 二岐温泉は、会津地方と中通り地方の境界にある二岐山の山麓、二岐山の渓谷沿いに位置しています。標高800mの山峡にあり、ブナの原生林に囲まれた静寂の中での露天風呂...»

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