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駒止湿原

(こまど しつげん)

春から秋にかけて様々な花々が咲き誇る高層湿原

駒止湿原は、福島県大沼郡昭和村に位置し、その一部は南会津郡南会津町にも広がる標高1,100メートルの高層湿原です。この湿原は国の天然記念物に指定されており、「ふくしま緑の百景」にも選ばれています。訪れる人々は四季折々の美しい自然景観を楽しむことができます。

四季折々の魅力

春:

春には、残雪とともにブナ林の新緑が広がり、ミズバショウやショウジョウバカマ、リュウキンカなどが湿原を彩ります。ウグイスやカッコウのさえずりが、春の訪れを感じさせてくれます。

夏:

初夏には、ワタスゲが湿原全体を白い絨毯のように覆い、その中でヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲ、レンゲツツジなどの色鮮やかな花々が咲き誇ります。特に大谷地では、ワタスゲの季節が終わると、キンコウカが湿原を黄色一色に染めます。

秋:

秋には、湿原内の植物が紅葉し、ズミやツルコケモモ、サワフタギなどが個性的な実をつけます。ブナ林、カエデ、ヤマウルシが色鮮やかに紅葉し、草紅葉の絨毯も目を見張る美しさです。

湿原の概要

駒止湿原は、大谷地、白樺谷地、水無谷地の三つの湿原で構成され、標高1,100メートルのブナ林地帯に位置しています。冬には3~4メートルの雪に覆われます。この湿原は1970年(昭和45年)12月28日に国の天然記念物に指定され、27ヘクタールの湿原部分と、その周辺の森林を含む148ヘクタールが保護されています。

湿原内の散策

湿原内には散策用の木道が整備されており、往復約2時間で周辺を散策することができます。大谷地では一方通行のルートが設定されており、安全に自然観察を楽しむことができます。

見られる植物

駒止湿原では、ミズバショウ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、リュウキンカ、ワタスゲ、ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメ、サワラン、ノリウツギ、コオニユリ、ミズギボウシ、ミタケスゲ、カキラン、ネジバナ、キンコウカ、モウセンゴケ、ミズギク、オオバセンキョウ、アキノキリンソウ、ヤナギラン、ウメバチソウ、ツルコケモモ、エゾリンドウなど多様な植物が見られます。

駒止湿原は、自然の美しさと多様な植物が訪れる人々を魅了する場所です。四季折々の風景を楽しみながら、豊かな自然と触れ合うことができる素晴らしいスポットです。

Information

名称
駒止湿原
(こまど しつげん)

南会津

福島県