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南会津

南会津の観光におすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

南会津 観光ガイド

南会津の観光・旅行 Info

大内宿(おおうちじゅく)

江戸時代の宿場町の面影を残す街並み

大内宿は、江戸時代に会津西街道の宿場町として栄えた集落で、現在も茅葺屋根の民家が立ち並ぶ景観が保存されています。歴史的な雰囲気の中で、タイムスリップしたかのような体験ができます。

見どころ:

・名物「ねぎそば」は、箸の代わりに長ネギで食べるユニークな料理。
・宿場の雰囲気を楽しめるカフェや土産物屋が点在。
・重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

塔のへつり(とうのへつり)

自然の造形が織りなす絶景スポット

塔のへつりは、約100万年もの歳月をかけて浸食・風化によって形成された奇岩が並ぶ景勝地です。「へつり」とは地元の方言で「断崖」という意味で、国の天然記念物にも指定されています。

見どころ:

・吊り橋を渡って間近で奇岩群を観察可能。
・新緑や紅葉の季節にはさらに美しさが増します。
・川沿いの静けさと絶景が魅力。

尾瀬国立公園(福島側入口:御池・沼山峠)

高層湿原と原生林が広がる自然の楽園

尾瀬国立公園は、福島・群馬・新潟・栃木にまたがる自然公園で、南会津町の御池(みいけ)・沼山峠からのアクセスが可能です。湿原と山々が織りなす風景は、多くの登山者やハイカーを魅了しています。

見どころ:

・尾瀬ヶ原、尾瀬沼の周囲は木道が整備され、初心者でも散策可能。
・ミズバショウやニッコウキスゲなど、季節ごとに咲く花々が見事。
・清らかな水と澄んだ空気が広がる癒しの空間。

湯ノ花温泉(ゆのはなおんせん)

素朴な山間の温泉郷

湯ノ花温泉は、南会津町の山間に佇む、情緒ある温泉地です。4つの共同浴場があり、地元の人々とのふれあいを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

見どころ:

・ひなびた雰囲気と硫黄の香り漂う温泉街。
・日帰り利用可能な共同浴場(弘法の湯、石湯、天神の湯など)。
・宿泊施設も家庭的なもてなしで人気。

観音沼森林公園(かんのんぬましんりんこうえん)

季節の移ろいを感じる絶景の自然公園

観音沼森林公園は、標高700mに位置し、四季折々の風景が美しい森林公園です。沼を囲むように遊歩道が整備されており、特に秋の紅葉は東北屈指の美しさとして知られています。

見どころ:

・春の新緑、夏の涼風、秋の紅葉、冬の雪景色と四季が彩る。
・バードウォッチングや森林浴にも最適。
・軽装で訪れやすい自然観察コースが豊富。

南会津のグルメガイド

会津地鶏

希少で風味豊かな鶏肉

会津地鶏は、コクのある旨みと適度な歯ごたえを持ち、焼き鳥や親子丼、鍋料理などで味わえます。脂身が少なくヘルシーなのも特徴です。

おすすめ料理:

・会津地鶏の串焼き
・炭火焼親子丼
・地鶏スープのラーメン

裁ちそば(たちそば)

大内宿名物の手打ちそば

裁ちそばは、大内宿や南会津の伝統的な手打ちそばで、まな板の上で「布を裁つように」包丁を入れることから名がつきました。太めでしっかりした食感が特徴です。

食べられる場所:

・大内宿内のそば処「三澤屋」や「こめや」など
・会津田島駅周辺のそば店

しんごろう

米どころならではの郷土食

しんごろうは、ご飯をつぶして丸め、味噌を塗って炭火で焼いた南会津の郷土料理です。香ばしい味噌とおこげが食欲をそそります。

特徴:

・地元の祭りや直売所で販売
・おやつや軽食として人気

馬刺し

会津地域の隠れた名物

会津地方は馬刺しの消費量が全国でも上位に入ります。南会津でも脂の少ない赤身中心の馬肉が親しまれており、にんにくや特製醤油で食べられます。

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人気のレストラン・食事処

三澤屋(大内宿)

ねぎ一本で食べる名物「高遠そば」

三澤屋は、大内宿で有名なそば処。名物「高遠そば」は、箸の代わりに一本の長ネギを使って食べるユニークなスタイルで人気です。

所在地:

福島県南会津郡下郷町大内山本26

田島食堂(会津田島駅前)

地元食材を使った家庭料理

地元住民にも愛される田島食堂では、裁ちそば、地鶏料理、会津名物の馬刺しなどが楽しめます。地元の味を手頃な価格で堪能できます。

つるや食堂(南会津町田島)

ラーメンや丼物も充実の人気店

地元で親しまれる昔ながらの食堂。ラーメンやソースカツ丼など、ボリュームたっぷりのメニューが揃っています。お昼どきには行列ができることもあります。

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おすすめのお土産

南郷トマト製品

ブランドトマトの加工品が充実

南会津町南郷地域の名産品「南郷トマト」は、甘みと酸味のバランスが絶妙で、生食だけでなくジュースやジャム、ケチャップとしても人気です。

おすすめ土産:

・南郷トマトジュース
・トマトジャム・トマトケチャップ
・道の駅「山口温泉きらら289」や直売所で購入可能

大内宿の民芸品・工芸品

手作りのぬくもりある品々

大内宿

赤べこ関連商品

会津地方伝統の縁起物

首が揺れる愛らしい姿の赤べこは、疫病除けや健康祈願の縁起物として知られています。小さな置物やストラップ、雑貨などバリエーション豊かです。

南会津の季節の祭り・イベント

会津田島祇園祭(あいづたじまぎおんさい)

約800年の歴史を誇る格式ある夏祭り

会津田島祇園祭は、毎年7月22日から24日にかけて南会津町田島地区で行われる伝統ある祭りで、「日本三大祇園祭」のひとつとされています。美しい時代衣装を身にまとった行列や、若衆による屋台の曳行が特徴です。

見どころ:

・女みこし(女性たちが担ぐ華やかな神輿)
・花嫁行列(古式ゆかしい花嫁衣装の行列)
・豪華絢爛な屋台の引き回し

南郷ひめさゆり祭り

初夏を彩る可憐な山野草の祭典

6月上旬から下旬にかけて、南会津町南郷地区の高清水自然公園では、「ひめさゆり祭り」が開催されます。ひめさゆりは福島県の希少な自生植物で、淡いピンク色の可憐な花が一斉に咲き誇ります。

期間中の催し:

・地元特産品の販売
・ステージイベントや写真コンテスト
・地元ガイドによる花の解説

大内宿雪まつり

雪灯りと伝統家屋が幻想的な冬の祭り

2月初旬、江戸時代の宿場町の面影を残す大内宿かまくらろうそくの灯りが並び、幻想的な世界が広がります。

人気イベント:

・花火打ち上げ
・伝統芸能の披露
・甘酒や郷土料理の振る舞い

舘岩ふるさとまつり

地域の絆を感じられる交流型イベント

毎年8月に南会津町舘岩地区で開催される夏の恒例行事で、民謡踊り郷土料理の出店打ち上げ花火などが行われ、地域住民と観光客が一体となって楽しむことができます。

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南会津ならではの特徴的な文化

雪国の伝統文化と暮らし

豪雪地帯ならではの知恵と行事

南会津は冬には積雪2メートル以上にもなる豪雪地帯。そのため、かつては「雪囲い」「囲炉裏」「かまくら」など、雪と共生する知恵が根付いてきました。現在でも雪文化を活かした観光イベントが数多く行われています。

大内宿の歴史的景観

江戸時代の宿場町がそのまま残る

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「大内宿」は、茅葺き屋根の民家が立ち並び、江戸時代の街並みが現代にそのまま残っています。祭りやイベントの際には、住民総出で町全体が時代絵巻のようになります。

地域に根ざした神楽や民俗芸能

受け継がれる祈りの舞と太鼓

南会津の山間地域では、五穀豊穣や厄除けを願って舞われる獅子舞田島神楽などの民俗芸能が今も大切に継承されています。祭りの際に披露されることが多く、観光客もその迫力に魅了されます。

南会津の気温・天候

春(3月下旬〜5月)

残雪と新緑が交差する季節

南会津の春は、平地では3月下旬ごろから始まりますが、山間部では4月中旬まで残雪が見られることもあります。気温は3月には0〜10℃程度、5月になると10〜20℃前後に上がり、ようやく過ごしやすい季節になります。

桜の見頃は平地で4月中旬〜下旬、標高が高い地域では5月の連休頃に満開を迎えることもあります。

梅雨(6月中旬〜7月中旬)

湿度が高く、山間部の霧が幻想的に

6月中旬から7月中旬にかけては、梅雨の時期です。日中の気温は20〜25℃ほどになりますが、湿度が高く、雨が多くなります。山間部では霧が発生する日もあり、幻想的な風景が広がることもあります。

この時期は高原植物や湿地帯の花々が見頃を迎える時期でもあり、自然観察に適しています。

夏(7月中旬〜8月)

避暑地として人気の高原の夏

南会津の夏は、標高が高い地形により、比較的涼しい気候が特徴です。日中は25〜30℃程度まで気温が上がりますが、朝晩は15℃前後まで下がるため、寒暖差に注意が必要です。

また、都会よりも紫外線が強くなるため、外出時は日焼け対策もおすすめです。湿度もやや低めで、避暑地として快適に過ごせます。

台風の影響:

太平洋側に比べて直撃は少ないですが、台風による雨風の影響はまれにあります。登山や渓流釣りを予定する場合は、事前の天気情報の確認が重要です。

秋(9月〜11月)

紅葉の名所として輝く季節

9月中旬から11月上旬にかけては、紅葉の見頃を迎える時期です。9月の平均気温は15〜22℃程度、10月には10〜18℃、11月には5〜10℃と徐々に冷え込みます。

特に大内宿、駒止湿原、塔のへつりなどでは色づいた木々が美しく、カメラを片手に訪れる観光客が多く見られます。

朝霧と放射冷却:

秋は晴天率が高い反面、夜間の放射冷却により朝霧が発生しやすくなります。幻想的な風景が撮影できるチャンスでもあります。

冬(12月〜3月上旬)

豪雪と氷点下の世界

南会津は福島県有数の豪雪地帯で、積雪量は1メートルを超えることも珍しくありません。12月から3月にかけては、最低気温が−10℃以下になる日もあります。

スキーリゾート(会津高原たかつえスキー場、だいくらスキー場など)が充実しており、ウィンタースポーツの拠点としても人気があります。

雪道の注意点:

積雪や凍結による道路状況の悪化があるため、車で移動される際はスタッドレスタイヤチェーンの準備が必要です。

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気候に応じた服装と注意点

春・秋:

気温の変動が大きいため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。朝晩は冷え込むこともあるため、羽織りものを用意しておくと安心です。

夏:

日中は半袖でも過ごせますが、夜は肌寒くなることもあるため、長袖シャツや薄手の上着も持参しましょう。虫除け対策もお忘れなく。

冬:

防寒対策は必須です。ダウンジャケット、手袋、マフラー、帽子など、防寒具をしっかりと準備してください。足元は滑りにくいブーツがおすすめです。

南会津へのアクセス

鉄道でのアクセス

会津鉄道・野岩鉄道を利用したルート

東京方面から南会津に向かう際は、東武鉄道浅草駅から直通特急「リバティ会津」などを利用して、会津高原尾瀬口駅で下車するのが便利です。ここからは会津鉄道に乗り換えて、南会津町の中心地・会津田島駅までアクセス可能です。

また、東北新幹線・那須塩原駅新白河駅からもバスやレンタカーでのアクセスが可能です。

主な経由地と所要時間(東京方面より)
  • 浅草駅 → 会津高原尾瀬口駅(特急リバティ会津:約3時間)
  • 会津高原尾瀬口駅 → 会津田島駅(会津鉄道:約30分)

自動車でのアクセス

東北自動車道・磐越自動車道経由

南会津町は山間部に位置しており、東北自動車道や磐越自動車道を経由しての自家用車での移動も多く利用されています。アクセスの拠点としては、西那須野塩原IC白河ICが便利です。

代表的なルート(東京方面より)
  • 東北自動車道「西那須野塩原IC」→ 国道400号 → 国道121号 → 会津田島(約2時間30分)
  • 東北自動車道「白河IC」→ 国道289号 → 南会津方面(約2時間)

冬季は積雪や凍結の可能性があるため、スタッドレスタイヤやチェーンなどの準備が必須です。

バスでのアクセス

新宿・郡山からの高速バス・路線バス

南会津方面へは、新宿駅から郡山・会津方面行きの高速バスを利用し、会津若松駅または会津田島駅に乗り継ぐルートもあります。郡山駅からは、南会津交通などが運行するローカルバスも利用可能です。

バス情報の注意点

本数が少ないため、事前に時刻表を確認のうえ、計画的な移動が必要です。繁忙期は予約制の便もあるため、予約を推奨します。

空路を利用する場合

福島空港からのアクセス

遠方から訪れる場合は、福島空港を利用することも可能です。空港からは、郡山駅を経由し、鉄道またはバス・レンタカーで南会津方面へ移動します。

  • 福島空港 → 郡山駅(シャトルバス:約40分)
  • 郡山駅 → 会津田島駅(磐越西線・会津鉄道:約2時間)

南会津の移動手段

鉄道での移動

会津鉄道・野岩鉄道

南会津町を中心に走るローカル線として、「会津鉄道」と「野岩鉄道」があります。主要な観光地へのアクセスにも使われ、会津田島駅を拠点として、湯野上温泉駅塔のへつりなどへ向かうことが可能です。

本数は多くありませんが、ローカル列車ならではの風景や風情が楽しめ、観光列車「お座トロ展望列車」なども一部運行されています。

注意点

本数が少ないため、時刻表の事前確認は必須です。また冬季は天候の影響を受けやすいため、運行情報の確認も忘れずに行いましょう。

路線バスでの移動

南会津町内のバス運行

南会津町や下郷町、只見町などでは、会津バス町営バスが運行されています。路線は限られているものの、駅や温泉地地域の中心集落などをつなぐ足として利用可能です。

代表的な路線
  • 会津田島駅 ↔ 湯ノ花温泉
  • 会津田島駅 ↔ 南郷スキー場
  • 会津田島駅 ↔ 伊南地区(古町温泉方面)
バス利用の注意点

1日数本程度と少ないため、移動には時刻表と運行日の確認が不可欠です。土日や冬期は運休便もあるため、最新情報を入手してください。

レンタカーでの移動

最も自由度の高い移動手段

観光地が点在している南会津では、レンタカーを利用することで、効率的かつ自由に移動できます。会津田島駅や会津若松駅などでレンタカーを借りることが可能です。

冬季の運転には注意

冬は積雪や路面凍結があるため、スタッドレスタイヤの装備が必要です。特に山道ではチェーン携行も推奨されます。

自転車・レンタサイクル

自然を満喫する手段として

会津田島駅などでは、レンタサイクルを提供している施設もあります。春〜秋にかけて、のどかな田園風景や清流沿いを自転車で巡るのは、南会津らしい体験です。

注意点

起伏のある地形や長距離移動には不向きです。近隣観光や駅周辺の散策におすすめです。

タクシー

駅周辺や温泉地での利用

会津田島駅前や宿泊施設からタクシーを呼ぶことができます。バスがない早朝や夜間の移動や、高齢者や小さなお子様連れの方にも便利です。

事前予約が安心

タクシーは常駐していない場所も多く電話予約をしておくとスムーズです。

南会津の観光コース

1日目:会津田島を拠点に歴史と文化を巡る

会津田島駅から旅をスタート

南会津の玄関口「会津田島駅」から旅を開始します。駅周辺には観光案内所があり、情報収集に便利です。

会津田島祇園会館・祇園会館周辺の散策

会津田島祇園祭の歴史を伝える「祇園会館」では、伝統衣装や山車の展示が楽しめます。駅から徒歩圏内のため、移動も楽です。

高野の大杉と田島の旧街道

樹齢数百年とされる「高野の大杉」は神秘的な雰囲気が漂うパワースポット。周囲の旧街道を散策すると、江戸時代の面影を感じられます。

会津の郷土料理を味わう

昼食は「裁ちそば」など、会津の地元食材を使った郷土料理が味わえる食事処へ。田島町内には素朴で温かな店が点在しています。

おすすめ店舗: そば処 いしやま、ふるさと亭 など
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2日目:下郷町と塔のへつり・湯野上温泉を巡る

塔のへつり

天然の岩の塔が並ぶ「塔のへつり」は国の天然記念物にも指定されており、絶景の中を歩ける吊り橋や遊歩道があります。四季折々の表情が美しく、写真映えも抜群です。

湯野上温泉で癒しの時間

日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎がある「湯野上温泉駅」を訪れたら、近隣の温泉旅館や共同浴場でゆったりと湯浴みを楽しみましょう。日帰り入浴施設も充実しています。

おすすめ温泉: こぼうしの湯 洗心亭、湯野上温泉 湯楽の宿 ひらのや

大内宿へ足を延ばす(オプション)

時間と体力に余裕があれば、下郷町にある「大内宿」まで足を延ばすのもおすすめ。江戸時代の宿場町の風情がそのまま残る人気観光地で、ねぎそばなど名物グルメも楽しめます。

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3日目:只見町の自然と文化を体感する

只見線の車窓と橋梁を楽しむ

只見線」の車窓からは、奥会津の自然が広がります。特に第一只見川橋梁のビューポイントでは、鉄道ファンや写真家に人気の絶景スポットです。

只見町のブナ林と自然散策

只見は「ユネスコエコパーク」にも登録されており、豊かな自然環境が魅力。ブナ林を中心にした散策道や、田子倉ダムなどの見学も可能です。

おすすめコース: 只見川自然観察道、布沢・叶津のブナの森
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季節に応じた観光コースの変化

春:桜と新緑の季節

塔のへつり湯野上温泉駅周辺は桜の名所。春の山菜料理も楽しめます。

夏:涼を求めて川や高原へ

只見川沿いやブナ林は涼しく、避暑地として人気。キャンプや釣りもおすすめです。

秋:紅葉の名所を巡る

只見線沿線」「大内宿」「塔のへつり」など紅葉の名所が多く、写真映えスポットが充実しています。

冬:雪景色と温泉の旅

雪深い南会津では、スノーシュー体験かまくらイベント、温泉めぐりが楽しめます。

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